新司法書士試験について~ロースクール卒業者に科目一部免除?
河野ナントカくんが、司法試験合格者に与えられた公認会計士の短答式試験の免除を使って、公認会計士の論文試験を受けるそうだ。
論文試験の一部もおそらく免除されるのだろうから、これはもう圧倒的有利。
そもそも公認会計士試験の難しさの大きな要素として「科目の多さ」がある。
これが大幅に少なくなるのだから、これは最大のアドバンテージだろう。
さらに公認会計士は相対的試験。
河野ナントカくんが合格者の席を奪う分、他の受験生が割を食うのだ。
ベテラン専業受験生の「もう動画でたんまり稼いでるんだから、オレの(アタシの)貴重な合格枠を奪わないでくれよ!」との悲痛な心の声が聞こえてくる。
果てオヤジにしてみれば、そういう受験生たちの心のザワツキが、格好のメシウマの肴になるので、それはそれで楽しいんだが。
ツイッターで、そこまで露骨に心の声を吐露している民がいないのは、受験生としてのプライドなのだろう。
あるいは戦う前から精神的に河野ナントカくんに負けているかもしれないが。
ここは、ベテラン専業受験生たちが意地を見せ、河野ナントカくんが論文不合格になる、という事態になれば、さらに面白いのだが。
長い前降りとなった。
新司法書士試験である。
これ、まだそういう構想があるという程度で、実現するかどうかはわからぬが、どんどん潰れるロースクールの教授たちの救済策という意図が、裏に隠されているようで楽しい。
すなわち、司法書士試験合格者に、合格後、一定のロースクールでの研修を義務付けるというもの。そしておそらくその期間は、合格者は無給であろう。
さらに新司法書士試験では、ロースクール卒業者に科目の一部免除という特典をつける、というもの。
五振すれば、莫大な授業料と引き換えに「ロースクール修士」という実質的には(現時点では)何の価値もない肩書きが手に入るだけのロースクール。
このロースクールに少しでも、付加価値を付けて、生徒(迷える子羊たち)を増やし、その授業料で、教授陣の懐を潤そうとする魂胆とみた。
もちろん既存の司法書士受験生からは、非難轟々であるのは間違いなかろう。
お蔵入りになるであろうというのが、今の論調だが、今後、政治的にどう動くかはわからない。
そういう意味では、もしこの新司法書士試験の一部科目免除制度が導入されるとなると、従来の司法書士受験生たちのザワメキはいかばかりか。
動向に注目したい。