公認会計士試験のR4―1短答出願者数激増!
公認会計士試験のR4-1短答出願者数が2年前のR2短答の1回目に比べると35%も増加しているようだ!
最近、会計士垢に新規参入者が増えているように感じていたのだが、それを裏付ける数字だ。
学生が1年生から予備校に通っていたり、社会人2年目くらいが、専業も視野に入れつつ予備校に通い出したり。
もちろんひっそりと垢を消す撤退者もいるだろうが、新規参入が目立つ昨今。
リーマンショック後、大手監査法人を中心に採用数が大幅に絞られ、せっかくの難関資格を取っても生かしようがなくなり、出願者数が激減したのとは真逆の現象。
おそらく、大手企業に徒手空拳で入るよりは、会計士という難関資格を取って大手監査法人に就職するほうが、その後のキャリアパスが描きやすいと思っている安定志向の学生が増えていること、さらに今いる会社をやめて会計士で一発逆転を夢見る社会人も増えていることが要因か。
大手予備校も「年収1000万円」と煽る。
だが、過年度生は、この激増ぶりを、「やがては大手監査法人における採用の激烈化」につながるとみて、相当な危機感を抱いているようだ。
「今のうちに何とかして受かっておかねば!」と焦る過年度生たち。
実際、公認会計士試験に合格し、さらに合格率50%にまで難化している修了考査を終えた公認会計士の卵の大半は大手監査法人に就職するのだ。
人気が出てくれば、採用のハードルが上がるのは需要と供給の法則の通り。
諸行無常の響きあり。
こうなると河野なんとかクンの参戦で下手に試験自体の人気が出てしまっては、過年度生たちが苦しむのは目に見えている。
5年後の採用動向や合格率もウォッチしていきたい。
金融庁としては、合格率でいくらでも調整できるのだ。
それにしても、東京で見知らぬ通行人に酔っぱらってラリアット(久しぶりに聞いたぞ!)をかました公認会計士。
何となく遊び慣れていない風貌。
勉強、勉強で青春時代を過ごし、机上の知識ばかり頭に詰めこんで、エリート意識が肥大(公認会計士は確かに難関資格だが、煎じつめれば他人の作った財務諸表をチェックしているだけ。そして粉飾を暴きまくっている訳でもなし。いわば他人のおこぼれを監査料という名目で頂戴している立場。本来、エリートと呼ぶのはどうなのかと感じている)し、酒の飲み方、他人との接し方などの実戦をろくに経験してこなかった弱さが酒で一気に爆発してしまったのでは、と野次馬目線で勘繰ってしまうのだ。