老後不安 ドラゴン桜に思う
老後不安の大半は金銭的不安が占めると思う。
そして、コロナによる失職不安が輪をかける。
バルト3国のような高福祉社会ではなく、なぜかアメリカ型「自己責任」「分断」社会を目指しているとしか思えない今の日本では、若者は夢や希望よりも、早々と「詰まない」ように、難関資格合格で人生の安定を得たいと考えるのは自然か。
スポーツ選手やアーティスト、流行作家などはなろうと思ってなれるものではない。
大多数の凡人(含む果てオヤジ)が、不確実性とボラティリティが極めて高い今の世に泰平を求める手段として、資格に頼るのは無理がない。
「バカだからこそ東大を目指せ!」
これは、凡人に刺さりまくる名キャッチフレーズだと思う。
しかし、東大にせよ、難関資格にせよ、それを得ようとすれば、多大なる時間と金銭を要する。
さらに大学受験はまだしも、難関資格のほうは就職していれば得られたはずの逸失利益も含まれてくる。
この辺りの費用対効果計算は、各凡人が自分の置かれた環境と能力を客観的かつ冷静に判断しないと、とてつもない後悔につながりかねない。
こういう状況下、予備校や塾の煽りは益々激化していくことだろう。