オームの法則~抵抗について
抵抗R=ρ(抵抗率)×l(長さ)/S(面積)
抵抗は
①導線の長さ(=電子が通る通路の長さ)が長いほど大きい(通りにくい)
②通路が狭いほど(面積が小さいほど)通りにくい
✳️面積が小さいほど、抵抗は大きくなるので、反比例
③抵抗率が大きい(通路が長さ、面積以外の要因で通りにくい)ほど大きい
こういう風に理解すると、公式を語呂合わせで丸覚えしなくとも、瞬時に導ける。
なお導電率σ=1/ρ
これは導電率σ=電子の通りやすさ=通りにくさを示す抵抗率ρの逆数という定義そのものをギリシャ文字で表したものに過ぎない。
これまで物理が苦手だった理由のひとつに、読み方がわからないωやφやρやμやσがゾロゾロ出てくることがあったが、こうしてみると、ギリシャ文字まで使わなければ、山ほどあるスカラーやベクトルを、一瞬にして表記できないよな、と先人の知恵に感服している。
ギリシャ文字、見慣れてくると、使いやすい。
さらに合成抵抗にも、上記の基本公式が威力を発揮する。
直列の時には、抵抗の「長さ」lが長くなるので、足し合わせる。
並列の時には、抵抗の「幅」が広がる(面積が大きくなる)ので、
R=ρ×l/(S1+S2)=1/(S1/ρl+S2/ρl)=1/(1/R1+1/R2)
となる。
なるほどね!