高学歴ワーキングプア 5
この本を購入した当時は、さほど気にも留めなかったのだが、博士号を取得したにも関わらず、アカデミアでの職はなく、肉体労働やコンビニバイト、精々が塾講師をしながら、将来、アカデミアのポストに就けるかもしれぬという淡い期待を寄せて延々授業も受けないのに学費だけは支払い続けねばならないとの記述。
アカデミアでの職に就くためには、大学に所属している必要があり、延々学費を支払うため、バイトで稼いだ金はほとんどが学費に消える、とい嘘のようなホントの話が書いてあった。
唖然とする。
事実は小説よりも奇なり、とよく言われるが、まさにその実例が山のように出てくる。
迷路に迷いこむ前に、若い人々は一度、読んでおいて損はない名著であると感じる。