夢に日付を~その2~
またパラパラと、読んでみた。
ワタミの社長、会社を起こすため、某運送会社で1日20時間働き、何年かで開業資金を貯めて、ワタミを造った。
その時の運送会社の月給が43万円。
1980年代の初め。
そういう経験がある人だからこそ、この人の本は、文字だけ読んでいると、過激に見える。
『「とりあえず努力します」では、意味がない。
どうすればよいか。答えは「死ぬほど努力する」だ。』
こういう文章、世の中全体が、モーレツな時代では、共感する人も多かったことだろう。
私自身は、24時間闘えますか?のコマーシャルが、鳴り響いていた頃のサラリーマン体験があるので、この本の良いところもわかる。
が、シックスポケットで皇帝のように育てられた今の若い世代から見ると、信じ難いと思うだろう。
そして、ワタミのような「営業中に食事をするのは二流」といった気合いと根性論だけのカルチャーを肯定などする気も毛頭ない。
結局、本に書いてあるから、社長が言ってあるから、と追従するだけの思考では、複雑な現実社会には立ち向かえない。
こういう本の「見習うべきこと」のみ、自分自身で抽出し、試してみることが肝要か。
「死ぬほど努力」ではないが、漫然とやっていても受かるまい。
ある程度、律しながら、学習していく。