高学歴ワーキングプア 3
大学院重点化政策。
法科大学院のように、従来の全員ガチ勝負司法試験よりは合格率が相当高いという「撒き餌」のある大学院はまだしも(それとて今は多くの末梢大学院は廃止の憂き目を見ているが)、他の文系大学院、特に人文系大学院は、キャリアパスへの保証もなく、大枚の学費を投じても、見返りのない「無職地獄へのロード」にも関わらず、どういう訳か、大学院の宣伝にのせられ、無限地獄への途を歩んでしまった人々が多いようだ。
高学歴ワーキングプアの著者も同様。
AI人材へは破格の高年収が提供されるが、そうでない博士には、コンビニバイトしか残っていない。
知の格差、ここに極まれりの感。
そしてそのAI人材もちょっとRPAをかじったくらいでは、すぐにコモディティ化するのだろう。
今の若いひとは、そのような格差や現実社会を肌で感じているだろうから、そのプレッシャーたるや察するに余りある。